ハイクオリティーな接客サービスを提供できる店創りの鍵は、接客に従事するスタッフの意識が高く動機付けされていることです。どのようにしてヤル気スイッチを「 ON 」にシフトできるのかが重要です。
研修でも、ヤル気スイッチを「 ON 」に入れることはできます。それは、研修前と研修後のスタッフの表情・態度・感想文などからも伺い知ることができます。ただ、それを継続させることが難しいのです。研修後、1週間はかろうじてスイッチが「 ON 」に入っていたとしても次第に意識が薄れてしまい、次第に「 OFF 」モードに戻ってしまうのです。
何によってモチベーションが高まるのかは、スタッフによって様々です。
モニタリングでは、自分の接遇レベルを数値化するのでレベルアップの過程をハッキリとした形で確認することができます。最初は“見られる”ことに違和感を覚えるスタッフも次第に“自分の頑張りを見て欲しい”という気持ちに変わってきます。これは、ヤル気スイッチを「 ON 」にシフトする大きな一つの動機付けとなるのです。
もちろんこれだけで、すべてのスタッフが高く動機付けされるわけではありません。あわせて、スタッフ一人ひとりのヤル気を減退させる要因を発見し、望ましい方向へかえていくことも必要です。阻害要因については、見逃すことなくチェックしなければなりません。外部スタッフとして店舗にお伺いするので、これらの事柄は実によく見えるのです。例えば、マネジメントスタイルに問題がある上司、劣悪な労働環境などなど、店舗によって実に様々です。
今回ご紹介いたしましたモニタリングは、フォローシステムの一例にしかすぎませんが、ご参考になれば幸いです。何よりも大切なことは、どのような方法であれスタッフ一人ひとりと深くかかわっていくことです。
役職者とスタッフのコミュニケーションはよく取れているお店の接客レベルは、一様にして高いのが現状です。皆様のお店ではいかがですか?まさかスタッフのフルネームを知らないってことはありませんよね。 |